酸性ストレートが再熱?

ここ最近、酸性ストレート剤のお問い合わせが増えています。

SNSの影響なのか・・・?

様々なヘアーメーカー様から発売されている、酸性パーマシリーズ。

少し情報が混乱しているようですね!


取り扱いディーラーもおすすめしているようですが、トラブルも多く何故か弊社にご相談があります。

それで再度簡単におさらいを。


酸性パーマとは弱酸性PH5.5~中性域PH7.0までで還元させる還元剤です。

種類は(ラクトンチオール)通称スピエラと(グリセリンモノチオグリコレート)通称GMTとに分類されます。

両方とも還元剤の還元力はとても強く、強酸性領域で原液のチオグリコール酸に匹敵するパワーがあります。

これを溶剤にミックスすることで、濃度調整とPH調整を行います。


スピエラの混合PHは(5.5~6.5)領域で使用することで、ベストな操作性が期待できます。

両親媒性で分子量が約118、ウェーブ効率が低く、対象が限られるためムラも出やすい。

また、感作性は低いが質感は柔らかい。

還元剤の独特の臭いが強い。


GMTの混合PHは(6.0~7.0)領域がベストです!

両親媒性で分子量が約166.2、酸性域でのウェーブ効率が高く、持続性も高い弾力のあるウェーブが期待できます。

また、還元剤の臭いも少なく残臭が気にならない。


それぞれ性質も違うためどちらが良いとは言えません。

酸性還元剤のデメリットは作り置きが効かないため、使用するたびミックスする手間が出てきます。

これは、空気酸化が早いため還元剤のウェーブ効率が時間とともに低下し、約2週間ほどで半分ほどになります。


あとは・・還元剤とミックスする溶剤がカギを握ります!!

どちらもウェーブ効率を向上させるために、溶剤に必要以上の還元剤を配合した商品が多く開発されています。

PHがアルカリ領域になっていいる商品や、PHは弱酸性で還元濃度を高くしている商品もみかけます。


これは、酸性パーマといえどもダメージが増えます。

また、デジタルパーマを推奨している会社もありますが、薬を付けたままデジパー機に当てる(ホットパーマ)は注意が必要です。

酸性薬剤でも熱反応した場合は、還元力が計算できにくくなるため、ビビり事故が多いようです。

しっかり、ご案内があったディーラーさんに注意事項をご確認ください。


弊社おすすめ酸性還元剤は㈱トレンツ「アミノGMT」です!